方位磁針付きのコンパスグラスとは

方位磁針の豆知識

磁界(磁場)とは、磁石の力が働いている場所のことで、磁石はその回りに磁界を産み出します。磁界の向きは方位磁針の指し示す向きで、強さは方位磁針の動きを見ることで見当がつきます。方位磁針が北を指し示すことから、私たちは地球の磁界の中に住んでいることが分かります。
方位磁針とは、磁石の作用を用いて方角を知るための道具で、方位磁石、コンパス、羅針盤とも言われます。方位磁針は、非常に軽く作った磁石を針の上に乗せ、自由に回転できる構造になっており、地球の磁界に反応して、N極が北（磁北）を、S極が南（磁南）を向きます。 方位磁針が示すのは、厳密には地球の磁界の北であり、厳密な北（地軸の北）とは多少異なり、日本国内では真北から西に約5〜7度ずれています。正確に知るには専用の測定器が必要です。
最近では、ダンパオイルで方位磁針の針の振れを低減したものやＧＰＳで方角を割り出すもの、高性能なジャイロで方角を割り出すものなどがあります。
石神井計器製作所のコンパスグラスは、ダンパオイル制震方式の磁針をフィールドスコープの光軸に入れた測定器で、目標をピンポイントで測定できるプロ仕様のタイプの方位磁針です。